心と命を扱う科学は成り立つか?


 心理学は、心(精神)を対象とする学問である。しかし、心は目に見えない。人間(あるいは脳)という物体に心が宿っていることを科学的に実証できるのか知りたい。また、生物学は、生命を対象とする学問である。有機体という物体に生命が宿っていることを科学的に実証できるのか知りたい。
 はなから心や生命の存在を前提とする心理学や生物学という学問は、心や生命という非物理的実体を対象としている。生きていること、心があることは、科学的証明以前の出来事であり、人間の本能的直感で感知することである。命がある存在かどうか、心がある存在かどうかは、対象との接触やコミュニケーョンで感じとることで、生ずるものである。心の存在を感知できるのは、科学的方法ではなく、別の心をもった存在の本能的直感だけである。この能力は科学では説明がつかない。
 
 とすると、ある物体に心や生命という神秘的存在が宿ることを前提とする心理学や生物学は、コントの提唱した神話的思考形態に近いものがある。ある物体が動いた原因を心や生命というスビリチュアルな存在に帰着させるからである。
 私は心理学と生物学が非科学的で間違っていると言っているのではなく、むしろ非科学的要素に支えられてこそ成立つ科学であることを主張しているのである。
 
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by merca | 2009-01-25 00:45 | 理論
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