「水からの伝言」

ニセ科学批判の事例
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fs/md/list.html

 端的に感想を言うと、私の場合、はなから水からの伝言は科学と思いません。単なる物語程度のものとしか思わないし、そんなのどうでもいいわ、という感じです。そういう現象があったら世界も平和になるかもという程度です。むしろ科学と名乗らず、霊的現象であると言ってもらったほうが信じてしまいます。科学的に説明はつかないが、そういうことがあるという方が怖いですね。

 物語を物語として受け取り、野暮なつっこみをしないのが、私の信条です。ちなみに、私は進化論も物語として受け取っています。そういう意味では、私の中では、神による創造論と進化論は同列です。

 こういうモノに真剣に関わる価値があるのかと思います。わかっている子供はわかっていると思います。サンタクロースと同じあると・・・。

 注意 進化論は科学の公準を厳密に満たしていないと思います。しかし、自然淘汰を唱える哲学理論(物語)としてはよくできていると思います。進化論と創造論を同列にならべると、むしろ科学絶対主義者から科学の冒涜として非難されることになるのでしょうか? 生命の起源という不可視な領域に解釈を与えるという観点からは、物語として両者は機能的に等価です。
[PR]
by merca | 2007-09-02 17:12 | 社会分析 | Comments(4)
Commented by merca at 2007-09-02 18:01
論宅です。
 田崎氏は道徳的な価値判断という関心に相関して水伝批判を展開しているようですが、親や子供が(善/悪)の問題として受け取っているのか調査することが必要かと思われます。善悪という同一の区別に基づかないと、議論は深まらないと思います。
Commented by 論宅 at 2007-09-03 12:34 x
道徳授業の目的は、子供に道徳意識を植え付けることです。道徳を植え付けることで、子供が非行やいじめをしない社会のルールを守る人間になるという発想です。水伝問題では、道徳の根拠を他者とのコミュニケーション過程つまり社会的リアリティに求めずに、水=自然という物理的リアリティに求めるところに確かに問題は認められます。人倫を越えた自然法則に、道徳の根拠を求めるという誤謬を犯しています。ただ、水からの伝言は、必然の自然法則でもなく、単なる物語程度のものですが。
 ちなみに、道徳教育によって、青少年問題が全て解決するという発想のほうが怖いです。当の道徳意識が青少年問題の原因であることもあります。自然科学者が道徳の問題に首をつっこむ場合、どのような道徳観から批判しているのか観察してみてはと思います。
Commented by 田崎 at 2007-09-05 03:49 x
晴明氏の水伝批判文について問題を感じる点など:

田部さんとの論争
http://hpcgi2.nifty.com/k-tabe/yy-nifty/yy-nifty.cgi?mode=res&no=261
Commented by 論点 at 2007-09-08 07:34 x
>「正直に言う」ことが人を傷つける可能性があるときに、「正直に言う」ことは許されるか

個人の活動であるなら、それは発言者の勝手とも言えると思う訳ですが、【公的組織の社会貢献活動】でもあると言うなら、このことについて批判を受けるのは当然だと思う

http://d.hatena.ne.jp/arakik10/20070906/p1
<< とはいえ 関心相関性 >>