とはいえ

 とはいえ、構造構成主義が対象の実在性を前提としないことには、少し違和感がある。対象の実在性は社会学では、他者性あるいは他者の偶然性に対応する事態である。
 自然は人の期待を裏切る、他者も人の期待を裏切る、そういう側面は確かに理論に取り込むことは難しい。実在性とは、自己のコントロールの外にあるという出来事である。この感覚なくしては、自然科学も社会科学も面白くなくなる。実在性の問題は、ナンシー哲学等で扱いたい。もともと、自分の意識を越えた他者や自然が、自己の意見と一致した場合にのみ、リアリティが生じると私は考える。
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by merca | 2007-09-02 17:26 | 理論
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