レッテルと役割の相違

 レッテルは対象に対する意味付与行為であるが、当の付与された対象(人)がその意味を了解・受容し遂行する時、役割というものに変化する。
 教師、僧侶、医者、警察官、店員、客、社長、兵隊、これらの属性は、それを担う具体的個人に宿るものではなく、他者や集団や組織からラベリング=意味付与され、付与された対象(人)が了解・受容・遂行することで成立つ社会的役割である。
 レッテルと役割の違いは、レッテルは対象の合意なしに貼り付けているものであるが、役割は付与される対象の合意に基づいている点である。言い換えれば、役割は、レッテルの自己受容あるいは自己ラべリングということになる。
 例えば、ニートは、大人から若者へのラベリング行為であるが、若者が付与された意味を了解・受容・遂行することで、役割となる。ちなみに、おたくというレッテルは、役割化している。
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by merca | 2007-10-14 10:42 | 理論
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