社会学の公準

 社会学の公準
 
1 自己言及性(社会を社会から説明する。)
 社会学の説明原理は、心理学の「心」、経済学の「効用」、生物学の「本能」などの別の学問が準拠している原理であってはならない。例えば、マズローの欲求段階説などで社会を説明しようとする者もいるが、これは社会心理学の「欲求」によって説明しており、社会学ではない。

2 社会的事実を具体的対象とする。
 社会的事実とは、具体的には行為・言語・宗教・家族・集団・組織・道徳・思想・文化・世論・習慣・法律・経済などであり、人々がつくったものである。これらの共通の特徴は、人々がつくったものであり、具体的な個人の主観の外にあり、個人を拘束するものであるということである。

3 近代化の解明を目標とする。
 社会学は、近代化の学である。文化人類学は多様な社会を扱うが、社会学は近代社会以降を扱い、近代化を解明することを究極目的とする。

 ルーマン社会学は、上記の全てを満たしている。上記の公準から外れている場合、ニセ社会学である。
  
 
[PR]
by merca | 2007-10-14 11:21 | 理論
<< 超越論的リアリティ レッテルと役割の相違 >>