学習障害はつくられる。

 近代社会が学習障害をつくった。近代社会では、生産を担う企業組織に適応できるために、人々に読み書き、計算、知識を整理する能力を義務付ける。前近代社会=農耕社会では、それらの能力は取り立てて必要なく、字もかけない人がほとんどであった。
近代社会とともに教育は誕生した。学歴社会もその延長上にある。もともと気質的に学習をする能力がない子供達は、全て障害児童のレッテルを貼られることになる。また、サービス業が盛んになり、勉強だけではなく、対人関係や組織の規律に適応するために一定レベルの対人スキルも必要となる。そこで、アスペルガー症候群や多動性障害のように、対人不適応を起す気質も障害のレッテルを貼られることになってまった。
 精神医学がつくりだした発達障害という概念は、あらゆる分野に浸透している。あたかもそれが全ての社会病理現象の原因であるかのごとくである。社会病理学としては、発達障害に対する制度や語られ方について記述し、社会的包摂を目指し、ノーマライゼーションを確立していくことになる。
 
 注意
 社会的包摂は、社会的排除を必ず伴う。境界線がないところに(包摂/排除)の区別はない。暗黙の境界線は可視化されないので要注意。可視化するためには別の区別で観察してみるべし。社会福祉システムは、(弱者/強者)というコードではなく、(包摂/排除)というコードが再参入され、創発されるようになってきた。福祉は、(包摂/排除)で区別せよ!!
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by merca | 2008-01-03 17:46 | 社会分析 | Comments(0)
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