ニセ科学批判の定義

 ニセ科学の定義は、(科学/非科学)と(装おう/装わない)という二つの区別で判断すると、非科学であり、科学を装おうというものである。ニセ科学が自ら準拠している区別コードは、専門的なニセ科学批判者の観察によって可視化される。

 ニセ科学批判は、対象を科学かどうか判断した上で、装っているかどうか判断する言説である。当然のごとく、有効なニセ科学批判は科学の公準に準拠した科学の立場から為されることになる。このように、本質的に科学主義に準拠することなしに、ニセ科学批判は成立たない。科学の立場からの批判にならざるを得ない。装っているかどうかは、複雑な問題を含んでいるが、一応、その基準は社会科学による調査で確かめることが有効であると考えられる。

 物理的に(正しい/正しくない)という区別がニセ科学議論に必要かどうかであるが、この場合、物理的に正しいニセ科学が存在するかどうかを考えてほしい。もし正しい=真理であるニセ科学が存在するとしたら、どのようなものかと・・・。正しければ、ニセ科学として批判されないことになるのか、正しくても批判されるのか?

ニセ科学批判者やそれを支持する方々は、もし対象と認識が一致する正しいニセ科学があったとしたら、批判しますか? それとも、ニセ科学と正しくないという概念は切り離せないのでしょうか? 切り離せなければ、ニセ科学批判が、基本的に (正しい/正しくない)という区別に準拠していることになります。

  参考
 TAKAさんのコメントを読むと、ニセ科学の知識は正しくないので、どうにかして欲しいという印象を受けます。そのとおりだと思うのですが、やはり正しくないからニセ科学は嫌なわけです。物理的に正しくないから被害を受けるというわけですね。正しさを求めるからニセ科学批判は支持されるのだと思う次第です。

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by merca | 2008-01-12 11:34 | 社会分析
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