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高学歴ニート・高学歴フリーター

 教育社会学者・本田さんのブログで発言した私のコメントです。本田さんのハイパーメリトクラシー社会論を別の側面から表現してみました。高学歴ニート・高学歴フリーターの社会適応に興味があります。

   コメント内容
コミュニケーションスキルについては、企業の採用面接で簡単に見抜かれるようなので、コミュニケーションスキルが低いが偏差値が高くプライドの高い若者は、多くは公務員や教職志望となります。あるいは大学院に行き、モラトリアム人間になります。

 このような若者は社会学的に一つのカテゴリー(適応類型)を形成しています。民間企業の奴隷として安価で売られたくない若者は、企業の採用面接を嫌います。エコノミックアニマルごときに自身の全人格の査定をされたくないからです。まことに過剰な人権意識です。

 そして、このようなプライドの高い若者の層が、高学歴フリーターや高学歴ニートをつくりだしています。このような連中は、プライドが高く、無資格の日雇土木作業員にもなれません。なったとしても、対人関係作法の異なるヤンキー出身の雇用主や同僚からいじめられ、職場不適応を起します。

 今後、人材派遣会社が、高学歴ニートのために適切な就業形態を開発できるかどうかにかかっています。個人でできるパソコン入力作業員などはむいているでしょう。コミュニケーションを遮断した「カプセル労働」というコンセプトが必要です。このカプセルによって、同僚からの余分なコミュニケーションを遮断し、複雑性を縮減し、本来の機能分化したセクト労働に専念できます。

 また、NPO職員として就職する手もあります。社畜になるよりかは公益を追求するNPOのほうが彼等の自尊心を満たすからです。

 社会システムの機能分化をより効率良くすすめるためには、高学歴ニートのための就職セミナーが必要でしょう。

高学歴ニートの自尊心を調教し、社会的に去勢し、民間企業の従業員として訓練するという処方箋もありますが、そのための心理療法はまだ開発されていません。認知行動療法やSSTを利用し、認知や行動の歪みを是正し、自尊心を調教し、組織労働に適応する人間をつくることも可能かもしれません。今後の心理学のテクノロジーにも期待したいものです。しかし、内面の教育という作法の時代は基本的に終わりです。
by merca | 2007-01-01 19:02 | Trackback | Comments(7)
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Commented by ls at 2008-02-21 22:27 x
プライドの高い若者の層が、高学歴フリーターや高学歴ニートをつくりだしています。このような連中は、プライドが高く、無資格の日雇土木作業員にもなれません。なったとしても、対人関係作法の異なるヤンキー出身の雇用主や同僚からいじめられ、職場不適応を起します

例が極端ではありませんでしょうか?
院卒、またはポスドクの人がプライドが高いかどうかは、個人の判断によるところが大きいと思われます。
また、日雇い労働などをあえて選ぶ必要がないとも考えられます。
院卒や、ポスドクのニートに対し、本当に取材や調査を行ったのでしょうか?
基本的に、コミュニケーションスキルが低い人間は、院卒や、ポスドク
になれないと思いますよ。
少なくとも、修士、博士となるためには、学問という閉じた社会かもしれないが、その中のヒエラルキーに対し、自論を展開し、プレゼンし、少数かもしれないが認めてもらう必要があるからです。
Commented by 論宅 at 2008-02-23 14:40 x
このコメントは、他者を刺激する、サービス精神に基づく過剰コメントとなっています。エンターティメント的要素が入っています。むしろ反応された方は、ある種の共感をもつ方だと分析しています。高卒者やその多数の一般大衆にとっては、日雇い派遣労働が普通です。日頃からそのような多くの若者と接しています。むしろこの事例を極端と意識してしまうのは、社会階層の上に属する階層意識(イデオロギー)から来ていると思います。自分は下層に落ちるはずはないというプライドか、そのような世界は自分の外の出来事であるという裕福層の意識です。皮肉なことに正にそのことが一般社会から遊離している証拠となってしまいます。
 「基本的にコミュニケーションスキルが低い人間は、院卒や、ポスドクになれない」というところは同感ですが、私が言っているのは民間サラリーマン社会に出るのが怖いために大学院に逃避しようとするマイナスの動機で大学院行く学生たちです。要するに、ポスドクとして生き残る前に脱落する人たちです。生き残る人は、その世界で食べていければ、それでいいと思いますね。
Commented by at 2009-05-30 11:41 x
確かに言いたいことは分かる。
男は社会に出て仕事をしろ。競争し合い、利益を生め!というのが当たり前という考え自体が当たり前では無いのでしょう。

私は本を読み、研究を発表するのが好きなので民間で勤めるよりも
賃金は少なくとも時間を取り、やりたいことを好きにやる道を選びました。

Commented by 資産生活者 at 2010-10-15 20:40 x
ニートって社会問題なんですかね?
個人の哲学じゃないですか?
個人の哲学を社会問題かのように扱い、
ニートをいじっているようにしか見えないです。
要は、生活できればいいのです。
職に就かずに生活する自身があるならニートでもいいと思います。
例えば、一生働かずに食べられる資産があるなら、働かなくても良いのです。
働くという行為は、金がほしくてやっている行為ですから、金があれば働く必要は無いのです。
それより、問題なのはニートを批判している人たちです。
自分の生活も不安定な、フリーター、求職者、派遣工、期間工、
派遣社員等がニートの悪口を言っているのを見ると、
単に、自身が持つ不満のはけ口としてニート批判しているように見えます。
Commented by あれ at 2010-12-01 14:18 x
国民の三大義務を思い出してみましょう。
労働や納税は当然のことです。
それと、生活できれば良いというのは、当然死ぬまでってことですよね。
まちがっても生活保護とか受けないでください。
自ら働かずして保護を受けるのは迷惑千万です。
金があれば働く必要ない→一生自分を養える金だったらいいですけど。
養うっていうのは食べることだけじゃないですよ。
体動かなくなったらだれかに面倒みてもらうんですよね。
ふつうは年金やら健康保険やら介護保険やら入ってますけど、
ニートの人って親が死んでも加入し続けられるんですか?
実際、働く人がおさめた税金を、将来ニートに食いつぶされるのではないかという心配があるからニート批判するのです。
Commented by SUIGUNGA at 2014-08-07 17:01 x
プライドが高くコミュニケーションスキルが低い高学歴層の若者が公務員や研究者を選好するという傾向は日本以外の国にもあるのでしょうか?
Commented by merca at 2014-08-31 10:38
 「いい大学、いい会社、いい結婚イコール幸福な人生」という文化的目標が共有されているタイプの近代社会であれば、日本以外の国民社会でも、そのような傾向はありうると考えられます。
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